生きとし生けるものには、すべて仏さまの命が宿っています。
人だけではなく、山川草木すべてのものが、仏さまの命をいただいて、仏という大いなる命の世界に生かされています。
人以外の動物や植物も、私たちと同じ大きな命のなかに生かされているのはいうまでもありません。
動物や植物はそれを自覚することはありませんが、人は、生かされていることを自覚できるのです。
人は、すべてのものが御仏の命にささえられ、仏の世界に生かされているということを、素直に受け止めることが出来ます。
人は、毎日動物や植物の命をいただいて、この世に生きています。
食事のときに、合掌して、「いただきます」と声を出して言いますのは、そのことへの感謝の気持ちをあらわしたものなのです。
生かされ生きていることへの感謝の気持ちを、合掌の心であらためて受け止めていただきたいと考えています。